著書第3弾『高校中退者が大学受験 しかも海外2カ国で』

 

飛行機の窓から

空港の屋上デッキを見ると

あいつらが手を振っているのが見えた。

 

飛行機はゆっくりと動き始め

まるで赤の他人が街ですれ違う時のように

無言で空港の建物から離れていった。

 

飛行機は滑走路に入り、

徐々にエンジン力を上げ

離陸の準備に入った。

 

ぼくの窓からはもう

空港の屋上デッキは見えない。

でも、あいつらはまだ手を振っていた。

 

飛行機に慣れないぼくは

離陸のふわ~という感じに

少しの不安と吐き気を覚えた。

 

ぼくの頭の中には

Mr. Big の Green-tinted sixties mind が

かすかに流れていた。

 

 

記憶にも残らない機内食を食べたぼくは

となりに座っていた女性と

記憶にも残らない世間話をした。

 

飛行機は乗り継ぎ便で

ぼくはジャカルタで一泊した。

不安の涙がぼくの頬を伝っていた。

 

パース国際空港に着くと

ホストファミリーが迎えに来てくれた。

当たり前のような笑顔がそこにはあった。

 

スワン川の景色は

曇りガラスを通したように

濃淡がすこしだけズレていた。

 

 

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