医学生が社会奉仕活動を通じて、自閉症の子供たちと出会う

 

西オーストラリア大学の医学部1年生は、

病院への臨床研修に加え、

社会奉仕活動をしているグループにも研修へ行く。

 

パースにはさまざまな団体が

社会奉仕活動を行なっており、

 

医学生たちは

学部側が事前にコンタクトした

団体に送り込まれていく。

 

ぼくが一日研修をしたのは、

自閉症協会(Autism Association of WA)である。

 

ぼくは研修前に

この協会のホームページに目を通した。

 

自閉症協会のウェブサイトは

よく考えられて作られている。

 

ぼくみたいに

自閉症のことを知りたい人間だけでなく、

自閉症をもつ家族に対しても

懇切丁寧に書かれている。

 

自閉症の子供がいる家族には、

とくに以下の点が簡潔に書かれている。

 

  • 自閉症はどんな病気なのか?
  • 自閉症の子供にはそうでない子供よりも特別なケアが必要なのか?
  • 自閉症の子供を持つ家族は自閉症協会および政府機関から援助を受けられるのか?

 

この他の点も分かりやすく書かれており、

ぼくが見てきた社会奉仕団体のホームページのなかで

一番「かゆいところに手が届く」情報を

提供していると思う。

 

素晴らしいページである。

 

ぼくが研修をした

自閉症協会の西オーストラリア支部は、

Shenton Park駅から歩いて

3,4分ぐらいのところにある。

 

その日は小雨が降っていた。

 

ぼくの指導にあたってくれたのが

Catherineさんという保育士さんだった。

 

彼女は自閉症協会の専属の保育士さんで、

3歳から5歳までの自閉症を持つ子供を

3人担当していた。

 

正確な数字は覚えていないが、

ここには30人ほどの保育士さんがいて、

総勢100名近い自閉症の子供たちが

通っていたと思う。

 

お分かりの通り、

約3名強の子供に対し

保育士さん1人の割合である。

 

ぼくは

Catherineさんの一日に密着させていただき、

子供たちと一緒に時間をすごした。

 

自閉症協会に通っている子供たちには、

はっきりとした時間割が決められていた。

 

時間割は、

日ごと季節ごとに変わるようになっており、

子供たちが飽きないように

デザインされている。

 

ぼくが参加させていただいたクラスは、

子供たちが歌に合わせて体いっぱい踊るもの、

ブロック作り、

保育士さんの本読みを聞いたりするものだった。

 

自閉症と言っても

軽度の症状の子供もいれば

重度の症状の子供もいる。

 

得意不得意もある。

好き嫌いもある。

 

ぼくはそんな場面を見ながら、

保育士さん達はどうやって

子供たちに合った教育をデザインしているのか

ときいてみた。

 

すると、

「保育士さんたちはまず

子供たちと信頼関係を築くことが大切なの」

「信頼関係を築いて初めて

子供たちのニーズが分かるの」

とCatherineさんは教えてくれた。

 

最後のクラスは、

すべての子供たちが

屋内ジャングルジムで

自由に遊ぶものだった。

 

時計は16時を指していた。

 

子供達は、

親が迎えに来た順に

家に帰っていった。

 

ぼくは、

Catherineさんにお礼を言い、

17時からの授業に参加するため

大学のキャンパスへ

自転車をこいで戻っていった。

 

外の小雨は止み、

雲の谷間から

太陽がちらちらと光っていた。

 

自閉症の映画で有名な映画「レインマン」

 

 

出典: www.psychologytoday.com/

 

 

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